問−44 遺族厚生年金額

遺族厚生年金の受給要件(1〜4のいずれかに該当した場合)

短期要件

 1.厚生年金の被保険者が死亡

 2.1級or2級の障害厚生年金の受給権者が死亡

 3.厚生年金の元被保険者が被保険者期間中に初診日のある傷病により

   退職後かつ初診日から5年以内に死亡

   (退職日から5年以内は×。初診日から10年後は×。)

長期要件

 4.老齢厚生年金の受給資格期間を満たしているもの(退職者を含む)

   老齢厚生年金の受給権者が死亡

 

計算手順

 A.短期要件か長期要件か確認する

 B.入社月〜平成15年3月まで何ヵ月あるか計算する。(20歳未満も含める)

 C.平成15年4月分〜死亡した月の前月まで何ヵ月あるか計算する。

   (被保険者期間は資格を喪失した月の前月まで→問−9参照)

 D.乗率は総報酬制実施前も後も旧乗率を選ぶ

 E.平成26年度のスライド率は 0.961

 F.短期要件、かつB+C<300ヵ月なら300ヵ月みなし計算となる。

   (300ヵ月=25年)

 

長期要件のとき、または、短期要件かつ300ヵ月以上のとき

{(平均標準報酬月額×総報酬制実施前の旧乗率×平成15年3月までの被保険者月数)+

 (平均標準報酬額 ×総報酬制実施後の旧乗率×平成15年4月以降の被保険者月数)}×

  1.03×スライド率×3/4

 

短期要件かつ300ヵ月未満のとき(300ヵ月みなし計算)

{(平均標準報酬月額×総報酬制実施前の旧乗率×平成15年3月までの被保険者月数)+

 (平均標準報酬額 ×総報酬制実施後の旧乗率×平成15年4月以降の被保険者月数)}×

  1.03×スライド率×3/4×300/被保険者月数

 

(問43: 2012年3月)

(問44: 2014年10月、2014年3月、2013年10月、2013年3月)